社会人になったタイミングや、ネットショッピングの機会が増えたタイミングで「そろそろクレジットカードを作ろうかな」と思う人は多いはずです。しかし、いざ調べてみると種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない。この記事では、初めてクレジットカードを作る20代の方に向けて、選ぶ前に知っておくべき基本知識と、失敗しないための注意点を整理しました。
クレジットカードの仕組みを理解する
クレジットカードは「後払い」の決済手段です。買い物をした時点ではお金は引き落とされず、翌月(または翌々月)にまとめて銀行口座から引き落とされます。つまり、カード会社が一時的に代金を立て替えてくれている状態です。
この仕組みがあるため、カードを作るには「審査」が必要になります。カード会社は「この人はきちんと返済できるか」を判断してからカードを発行します。20代で初めて作る場合、審査のハードルは比較的低いですが、すでに他社で延滞がある場合は通りにくくなります。
カード選びで見るべき4つのポイント
1. 年会費
初めてのカードなら、年会費無料のものを選ぶのが無難です。年会費が有料のカードは空港ラウンジや旅行保険など付帯サービスが充実していますが、使いこなせないうちは持っているだけでコストになります。まずは年会費無料のカードで1年間使ってみて、自分の利用スタイルがわかってから2枚目を検討すれば十分です。
2. ポイント還元率
クレジットカードの多くは、利用金額に応じてポイントが貯まります。還元率は一般的に0.5%〜1.0%が相場です。たとえば還元率1.0%のカードで月5万円使えば、年間6,000円分のポイントが貯まる計算になります。
ただし、還元率だけで選ぶのは早計です。ポイントの使い道が限られていたり、有効期限が短かったりするカードもあります。「貯まりやすさ」と「使いやすさ」の両方を確認しましょう。
3. 国際ブランド
Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドは、カードが使える場所の範囲を決めるものです。
| ブランド | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| Visa | 世界シェアNo.1。海外でも国内でもほぼどこでも使える | 迷ったらこれ。海外旅行に行く可能性がある人 |
| Mastercard | Visaに次ぐシェア。ヨーロッパに強い | ヨーロッパ方面への旅行が多い人 |
| JCB | 日本発のブランド。国内の優待が充実 | 国内利用がメインの人。ディズニー特典あり |
| American Express | ステータス性が高い。年会費は高め | 2枚目以降のサブカードとして |
1枚目のカードなら、VisaかMastercardを選んでおけば困ることはまずありません。2枚目にJCBを作って使い分けるのもよい戦略です。
4. 付帯サービス
カードによって、海外旅行保険、ショッピング保険、空港ラウンジ利用などの付帯サービスが異なります。20代の最初の1枚では、以下の2点があれば十分です。
- 海外旅行傷害保険(利用付帯) — 旅行代金をカードで支払えば適用される保険。急な病気やケガの際に心強い
- 不正利用の補償 — カードを紛失した場合や、ネットで不正に使われた場合の補償。ほとんどのカードについていますが、補償期間と条件は要確認
20代が陥りやすい3つの落とし穴
1. リボ払いの罠
リボ払い(リボルビング払い)は、毎月の支払額を一定にできる支払い方法です。一見便利に見えますが、支払い残高に対して年利15%前後の手数料がかかります。10万円の買い物を毎月5,000円のリボ払いにすると、完済までに約2年かかり、手数料だけで約1.5万円を余分に支払うことになります。
2. キャッシングの安易な利用
クレジットカードにはATMから現金を引き出せる「キャッシング」機能がついていることがあります。これは実質的に借金です。年利18%前後の利息がかかるため、緊急時以外は使わないのが鉄則です。カード申込時にキャッシング枠を「0円」に設定しておくことをおすすめします。
3. 使いすぎ
現金と違って「支払っている実感」が薄いのがクレジットカードの特性です。気がつくと翌月の請求額が想定以上に膨らんでいた、というのは20代でよくある失敗パターンです。対策としては、カードの利用通知をスマホに設定し、月の上限額を自分で決めておくことが有効です。多くのカード会社のアプリで、利用額のリアルタイム確認ができます。
申し込みから届くまでの流れ
- カードを選ぶ — 年会費、還元率、国際ブランドを比較して決める
- オンラインで申し込む — 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)と銀行口座情報が必要
- 審査を待つ — 早ければ即日、通常は3日〜1週間程度
- カードが届く — 簡易書留で届くのが一般的。届いたら裏面に署名を忘れずに
- カード会社のアプリを設定 — 利用通知と明細確認のため、必ず入れておく
最初の1枚で身につけるべき習慣
カードを作ったら、以下の3つを習慣にしてください。これだけで「クレジットカードで失敗する」リスクは大幅に下がります。
- 月に1回、明細を確認する — 身に覚えのない請求がないかチェック。不正利用の早期発見にもつながる
- 支払いは必ず1回払いにする — 分割払い・リボ払いは手数料がかかる。1回払いなら手数料ゼロ
- 口座残高を引き落とし日の前日に確認する — 残高不足で引き落としができないと、クレヒスに傷がつく
まとめ
初めてのクレジットカードは「年会費無料・還元率1.0%前後・Visa かMastercard」を基準に選べば、大きな失敗はありません。それよりも重要なのは、リボ払いを使わないこと、月の利用額を把握すること、そして毎月きちんと1回払いで支払う習慣を身につけることです。20代のうちにクレジットカードとの正しい付き合い方を覚えておけば、30代以降の資産形成にも必ず役立ちます。