美容・健康

プロテインは誰のためのもの?筋トレしない人にも知ってほしいタンパク質の基本

2026.02.24

「プロテイン」と聞くと、ジムに通う筋トレ好きの飲み物というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、プロテインの正体は「タンパク質」そのもの。筋肉だけでなく、肌、髪、爪、内臓、免疫機能まで、体のあらゆる部分を構成する栄養素です。この記事では、筋トレをしない人も含めて、タンパク質の基礎知識とプロテインの正しい選び方を解説します。

そもそもタンパク質は何をしているのか

タンパク質は、人間の体を構成する主要な栄養素の一つです。体重の約15〜20%をタンパク質が占めています。体重60kgの人なら、約9〜12kgがタンパク質ということになります。

タンパク質が担っている役割は多岐にわたります。

タンパク質が不足すると、体は筋肉を分解してアミノ酸を調達しようとします。つまり、食事から十分なタンパク質を摂らないと、代謝が落ちて太りやすい体質になるという悪循環が起きます。

1日にどれくらい必要なのか

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、成人の推奨量は以下の通りです。

対象1日の推奨量体重60kgの場合
一般成人(運動習慣なし)体重1kgあたり0.8g約48g
日常的に運動する人体重1kgあたり1.2〜1.6g約72〜96g
筋トレで筋肥大を目指す人体重1kgあたり1.6〜2.0g約96〜120g

問題は、普通の食事だけでこの量を摂るのが意外と難しいことです。タンパク質48gを食品で摂ろうとすると、鶏むね肉なら約200g、卵なら約8個、納豆なら約6パック食べる必要があります。朝食をパンとコーヒーで済ませ、昼食はパスタ、夜は簡単な自炊という生活パターンでは、1日30g程度しか摂れていないケースも珍しくありません。

プロテインの種類と特徴

市販されているプロテインは、原料によって大きく3種類に分かれます。それぞれに特徴があるので、目的に合わせて選びましょう。

ホエイプロテイン(乳清由来)

牛乳からチーズを作るときに出る「ホエイ(乳清)」を原料としたプロテインです。吸収速度が速く、運動後の補給に最適です。味のバリエーションが豊富で、最も一般的なタイプです。

ソイプロテイン(大豆由来)

大豆を原料としたプロテインです。吸収速度がゆるやかなため、腹持ちが良いのが特徴です。大豆イソフラボンが含まれるため、美容面でのメリットも期待されています。

カゼインプロテイン(乳由来)

牛乳に含まれるカゼインタンパク質を原料としたプロテインです。ホエイとは対照的に吸収速度が非常にゆっくりで、就寝前に摂ると睡眠中もアミノ酸を持続的に供給してくれます。

迷ったらホエイプロテインから。味・溶けやすさ・コストパフォーマンスのバランスが最も良いのがホエイです。牛乳でお腹がゆるくなる人はソイプロテインを選んでください。

プロテインを選ぶときにチェックすべき3つの数字

1. タンパク質含有率

1食あたりのタンパク質量を確認しましょう。一般的なプロテインは1食(約30g)あたりタンパク質20〜25gが含まれています。含有率が70%以上あれば合格ラインです。中には「プロテイン」と名乗りながらタンパク質含有率が50%以下の製品もあるので、裏面の栄養成分表示は必ず確認してください。

2. 人工甘味料の有無

多くのプロテインはスクラロースやアセスルファムKなどの人工甘味料で味付けされています。安全性は認められていますが、甘味料の味が苦手な人や、できるだけ添加物を避けたい人は「ナチュラル」「甘味料不使用」のタイプを選びましょう。ただし、甘味料なしのプロテインは率直に言って味が良くありません。続けられるかどうかも重要な選択基準です。

3. 1食あたりのコスト

プロテインは毎日飲むものなので、ランニングコストが重要です。国内大手ブランドで1食あたり80〜120円、海外ブランドの大容量パックなら1食あたり50〜80円が目安です。高価格帯の製品が必ずしも品質が高いわけではないので、タンパク質含有率あたりのコストで比較するのが合理的です。

筋トレしない人のプロテイン活用法

プロテインはあくまで「食事で足りないタンパク質を補うためのサプリメント」です。筋トレをしない人でも、以下のような場面で活用できます。

よくある誤解を正す

「プロテインを飲むと太る」は本当?

プロテイン自体のカロリーは1食あたり100〜130kcal程度です。おにぎり1個が約170kcalなので、プロテインが直接太る原因になることはほぼありません。太るとすれば、プロテインを追加した分だけ1日の総カロリーが増えた場合です。食事全体のバランスの中で調整すれば問題ありません。

「プロテインは腎臓に悪い」は本当?

健康な腎臓を持つ人が推奨量の範囲内でタンパク質を摂取する限り、腎臓への悪影響は確認されていません。ただし、すでに腎臓に疾患がある人は、タンパク質の摂取量について医師に相談してください。

まとめ

タンパク質は筋肉だけでなく、肌・髪・免疫・ホルモンなど体のあらゆる機能に関わる栄養素です。普通の食事だけでは不足しがちなので、プロテインで補うのは合理的な選択です。まずはホエイプロテインを1食分、朝食に追加するところから始めてみてください。1〜2週間で「なんとなく調子がいい」という変化を実感する人は少なくありません。