「スキンケアに興味はあるけど、何から始めればいいかわからない」。そんな男性は多いはずです。女性向けの情報は溢れている一方で、男性の肌に合ったケア方法をきちんと解説した情報は意外と少ない。この記事では、メンズスキンケアの基本ステップから肌タイプ別のアイテム選びまで、初心者でも迷わないように整理しました。
なぜ今、メンズスキンケアなのか
男性の美容意識は年々高まっています。ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、スキンケアを日常的に行っている男性の割合は2020年の33%から2025年には47%まで上昇しました。清潔感がビジネスの場面でも重視されるようになり、「身だしなみの一部」として定着しつつあります。
特に20代〜30代では、SNSの影響もあり「肌がきれいな男性」への評価が高まっています。ただし、女性用のアイテムをそのまま使うのは得策ではありません。男性の肌には男性特有の特徴があるからです。
男性の肌の特徴を知る
男性の肌は女性と比べて、以下の点が異なります。
- 皮脂量が約2〜3倍多い — テカリやすく、毛穴が詰まりやすい
- 水分量は約30〜40%少ない — 表面はベタつくのに内部は乾燥している(インナードライ)
- 肌の厚みが約25%厚い — キメが粗く見えやすいが、シワはできにくい
- 毎日のシェービングによるダメージ — 角質層が削られ、バリア機能が低下しやすい
まず自分の肌タイプを知る
スキンケアアイテムを選ぶ前に、自分の肌タイプを把握しましょう。洗顔後、何も塗らずに15分放置した状態で確認できます。
| 肌タイプ | 洗顔15分後の状態 | 特徴 |
|---|---|---|
| 脂性肌(オイリー肌) | 顔全体がテカる | 毛穴が目立つ、ニキビができやすい |
| 乾燥肌 | つっぱり感がある | 粉をふく、かゆみが出ることも |
| 混合肌 | Tゾーンだけテカる | 額・鼻はベタつくが頬は乾燥 |
| 敏感肌 | 赤みやヒリつきがある | 新しい化粧品で荒れやすい |
日本人男性で最も多いのは混合肌です。Tゾーン(額から鼻にかけて)は皮脂が多く、頬やフェイスラインは乾燥しやすいという特徴があります。
基本の3ステップ
メンズスキンケアは、まず以下の3つだけ押さえれば十分です。最初から美容液やパックに手を出す必要はありません。
ステップ1:洗顔
朝と夜の1日2回が基本です。ポイントは「しっかり泡立てて、こすらない」こと。手のひらで直接肌をゴシゴシ洗うと、必要な油分まで奪ってしまいます。泡で顔を包むように洗い、ぬるま湯(32〜34℃)ですすぎましょう。
- 脂性肌 → 洗浄力がやや強めのフォームタイプ
- 乾燥肌・敏感肌 → アミノ酸系の低刺激タイプ
- 混合肌 → バランス型。朝は水洗顔だけでもOK
ステップ2:化粧水
洗顔後は肌の水分が急速に蒸発します。洗顔後30秒以内に化粧水をつけるのが理想です。500円玉大を手のひらに取り、顔全体にやさしく押し込むようになじませます。パチパチ叩く必要はありません。
- 脂性肌 → さっぱりタイプ。ヒアルロン酸配合のものが使いやすい
- 乾燥肌 → しっとりタイプ。セラミド配合を選ぶと保湿力が高い
- 敏感肌 → 無香料・無着色・アルコールフリーのもの
ステップ3:乳液またはクリーム
化粧水で補った水分を逃がさないために、油分でフタをします。「化粧水だけで十分」と思っている男性が多いですが、化粧水だけでは水分はすぐに蒸発します。乳液やクリームを省くのは、風呂の栓をせずにお湯を張るようなものです。
- 脂性肌 → 軽めのジェルタイプの乳液
- 乾燥肌 → こっくりしたクリームタイプ
- 混合肌 → 乳液をベースに、乾燥する部分だけクリームを重ねる
やりがちな失敗3つ
1. 洗いすぎ
テカリが気になって1日3回以上洗顔する人がいますが、逆効果です。皮脂を取りすぎると、肌は「もっと出さなきゃ」と判断して皮脂分泌を増やします。朝と夜の2回で十分です。
2. 日焼け止めを塗らない
紫外線は肌の老化の原因の約80%を占めると言われています。シミ・シワ・たるみの最大の敵は加齢ではなく紫外線です。外出する日はSPF30以上の日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
3. 高いアイテムを買えばいいと思っている
スキンケアは「何を使うか」よりも「続けられるか」の方が重要です。毎日続けられる価格帯のものを選び、3ヶ月は使い続けてください。肌のターンオーバー(新陳代謝)は約28日周期なので、効果を実感するには最低でも1〜2ヶ月かかります。
まとめ
メンズスキンケアは「洗顔 → 化粧水 → 乳液」の3ステップが基本です。自分の肌タイプを知り、それに合ったアイテムを選んで、毎日続ける。これだけで肌の状態は確実に変わります。まずは今日の夜から、3ステップを試してみてください。