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自宅トレーニングを続けるコツ。器具なしで始める筋トレメニュー

2026.02.24

「ジムに通う時間がない」「月額料金がもったいない」「そもそも人目が気になる」。運動を始めたいと思いながら一歩を踏み出せない理由は、たいてい環境のハードルにあります。しかし自重トレーニング(自分の体重だけで行う筋トレ)なら、器具もジムも不要。自宅の畳一畳分のスペースがあれば今日から始められます。この記事では、部位別の具体的なメニューと、三日坊主にならないための仕組みづくりを解説します。

なぜ自重トレーニングがおすすめなのか

自重トレーニングは「器具なし=効果が薄い」と思われがちですが、それは大きな誤解です。自分の体重という負荷は、初心者にとって十分すぎるほどの刺激になります。腕立て伏せ1回すらできない成人男性は珍しくありませんし、片足スクワットができる人はトレーニング経験者でも多くありません。

自重トレーニングの主なメリットは以下のとおりです。

自重トレーニングは「筋肉をつけるため」だけのものではありません。姿勢の改善、肩こり・腰痛の予防、基礎代謝の向上による太りにくい体づくりにも直結します。デスクワーク中心の生活を送る人にこそ取り入れてほしいトレーニングです。

部位別メニュー:上半身

プッシュアップ(腕立て伏せ)

胸・肩・上腕三頭筋をバランスよく鍛えられる王道種目です。手の幅を肩幅より少し広めにとり、体を一直線に保ったまま胸を床に近づけ、押し上げます。10回3セットが目安ですが、通常の腕立て伏せがきつい場合は膝をついた「ニープッシュアップ」から始めてください。フォームが崩れたまま回数をこなすより、正しい姿勢で5回やるほうが効果的です。

パイクプッシュアップ

肩(三角筋)を集中的に鍛える種目です。腕立て伏せの姿勢からお尻を高く突き上げ、体をくの字にします。その状態で頭を床に近づけるように腕を曲げ、押し上げます。肩幅を広くしたい人やなで肩を改善したい人におすすめです。8回3セットを目標にしましょう。

リバースプッシュアップ

椅子やベッドの端に手をつき、体の前方に足を伸ばして腕を曲げ伸ばしする種目です。二の腕の裏側(上腕三頭筋)に効きます。腕のたるみが気になる人に最適です。足を伸ばすほど負荷が高くなるので、最初は膝を曲げた状態から始めましょう。12回3セットが目安です。

部位別メニュー:下半身

スクワット

「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれる最強の自重種目です。太もも前面(大腿四頭筋)、裏面(ハムストリングス)、お尻(大臀筋)を一度に鍛えられます。足を肩幅に開き、つま先をやや外側に向けて、椅子に座るようにお尻を下げます。膝がつま先より前に出すぎないよう注意してください。15回3セットが基本です。

ランジ

片足ずつ前に踏み出して膝を曲げる種目です。スクワットよりもバランス能力が求められるため、体幹も同時に鍛えられます。左右交互に10回ずつ、3セット行いましょう。ふらつく場合は壁に手をつきながらでもOKです。

カーフレイズ

つま先立ちを繰り返すだけのシンプルな種目ですが、ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)を効率よく鍛えられます。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血液を心臓に送り返すポンプの役割を果たしています。むくみ改善にも効果的です。20回3セットを目安にしてください。

種目主な対象部位回数の目安難易度
スクワット太もも・お尻15回 × 3セット初級
ランジ太もも・お尻・体幹左右10回 × 3セット中級
カーフレイズふくらはぎ20回 × 3セット初級

部位別メニュー:体幹

プランク

うつ伏せの状態で前腕とつま先で体を支え、体を一直線に保つ種目です。腹直筋、腹横筋、脊柱起立筋など、体幹全体をまんべんなく鍛えられます。最初は20秒キープ × 3セットから始め、徐々に30秒、45秒、60秒と伸ばしていきましょう。お尻が上がったり腰が反ったりしないよう、鏡で横からフォームを確認するのがポイントです。

デッドバグ

仰向けに寝て、両手を天井に向けて伸ばし、両膝を90度に曲げた状態からスタートします。右手と左足を同時にゆっくり床に近づけ、元に戻します。反対側も同様に行います。腰痛持ちの人でも取り組みやすい体幹種目として、理学療法の現場でも広く採用されています。左右交互に10回 × 3セットが目安です。

マウンテンクライマー

腕立て伏せの姿勢から、左右の膝を交互に胸に引きつける種目です。体幹を鍛えながら有酸素運動の効果も得られるため、脂肪燃焼を狙いたい人に最適です。20秒間全力で動き、10秒休む。これを4セット繰り返すだけで、かなりの運動量になります。

1週間のスケジュール例

毎日同じ部位を鍛えると筋肉の回復が追いつきません。以下のように部位を分けてローテーションするのが効果的です。

曜日メニュー所要時間
月曜上半身(プッシュアップ・パイクプッシュアップ・リバースプッシュアップ)約15分
火曜下半身(スクワット・ランジ・カーフレイズ)約15分
水曜体幹(プランク・デッドバグ・マウンテンクライマー)約15分
木曜休息日
金曜上半身約15分
土曜下半身約15分
日曜休息日(軽い散歩やストレッチはOK)
1回あたり15分、週5日。これだけで全身をバランスよく鍛えられます。「時間がない」は言い訳にならない量です。大切なのは1回の時間を長くすることではなく、短い時間でも継続することです。

三日坊主にならないための5つのコツ

1. 目標を「小さく」する

「毎日1時間トレーニングする」のような高い目標は、ほぼ確実に挫折します。最初の目標は「着替えてマットの上に立つ」で十分です。行動心理学では、これを「2分ルール」と呼びます。新しい習慣を始めるときは、2分以内で終わる行動に落とし込むのが鉄則です。マットの上に立ってしまえば、「せっかくだからスクワットだけやるか」と自然に体が動きます。

2. 時間を固定する

「空いた時間にやる」ではなく、「朝の歯磨きの後にやる」「帰宅して着替えたらやる」のように、既存の習慣にくっつけるのが効果的です。これは「ハビット・スタッキング(習慣の積み上げ)」と呼ばれる手法で、新しい行動を既存のルーティンに紐づけることで定着率が大幅に上がります。

3. 記録をつける

カレンダーにチェックマークを入れるだけでOKです。連続記録が伸びてくると「この記録を途切れさせたくない」という心理が働き、継続の強力な味方になります。スマホアプリを使ってもいいですし、冷蔵庫に貼ったカレンダーにマーカーで印をつけるアナログな方法でも効果は同じです。

4. 完璧を求めない

予定どおりにできなかった日があっても、自分を責めないでください。「今日は疲れたからスクワット5回だけ」でもOK。大事なのは「ゼロにしない」ことです。研究によると、習慣の定着には「1日サボっても2日連続でサボらない」ことが最も重要とされています。

5. 変化を取り入れる

同じメニューを何ヶ月も続けると飽きます。2〜3週間ごとに種目を入れ替えたり、回数を増やしたり、テンポを変えたりして新鮮さを保ちましょう。自重トレーニングは種目のバリエーションが豊富なので、飽きる前に次の挑戦が見つかります。プッシュアップ一つとっても、ワイド・ナロー・ダイヤモンドなど手幅を変えるだけで別の種目になります。

まとめ

自宅トレーニングの最大の敵は「効果が出ない」ことではなく、「続かない」ことです。器具なしの自重トレーニングは、ジムに行く時間もお金も不要で、1回15分で完結します。完璧なメニューを完璧にこなすよりも、不完全でもいいから毎日マットの上に立つほうが、3ヶ月後の体は確実に変わっています。まずは今日、スクワットを15回やってみてください。それが最初の一歩です。